両親の存在と占い師の予言
僕が20歳くらいの時に両親がある占い師に自分のことを鑑定してもらったそうです。
当時僕は大学生で何も打ち込まずほとんど誰とも接することなく時々バイトをしているような生活をしていました。
当然その占い師さんとも面識はありません。
その占い師さんは「30歳手前くらいの時期に芸術分野の方向へ進みます」と話していたとのこと。
僕は子どもの時から絵を描くようなことはせず外遊びやスポーツに熱中していたので、それを聞いた両親は「あ〜、それは無いね。」と話半分に聞いていたそうです(笑)
30歳になる頃、当時定職に就かずブラブラしていた自分が夜に車を運転していた時に急に距離感が分からなくなって酷い目眩に襲われました。
数日後その目眩は落ち着きましたが、何か脳が別物になった感覚がありました。
当時派遣で働いていた職場で絵を描く機会があって、その時はそれまで1年半くらい怪我のせいで非利き手(左手)での生活をしていたので絵も左手で描いたところ、それまでの自分が描いたような絵では無いことに驚いたのを覚えています。
鏡文字も練習せずともスラスラ書けるようになってしまいました(笑)
職場の人たちの勧めもあって近所のアトリエに通ってデッサンを習い始めました。
両親は僕が絵を始めたことを知ってその時10年前に占い師さんに言われた言葉を思い出してハッとしたそうです。
普通の親だったら「そんなことしてる暇があったらさっさと就職しなさい。」とか言いそうですが、両親は反対に温かく見守ってくれていました。
初めての個展の時は費用もカンパしてくれたり、いつも自分の絵の活動のサポートをしてくれました。
両親のサポートが無ければ絵は続けられなかったと思います。
両親には子どもの時から散々迷惑かけてきたけど、出来れば両親が生きている間に息子を自慢したくなるようなことを絵で出来ればと思っています。
どうせ死後100年後は自分のことを知っている人なんてまずいないでしょう(笑)
それでも何か1つでも作品をこの世界に遺せたらいいなって思っています。
父さん、母さん、いつもありがとうございます☺️